語彙力がないまま社会人になってしまった人へ

嶋村図書館 語彙力がないまま社会人になってしまった人へ

著書の山口謠司さんは大東文化大学文学部中国文学科の教授でありながら、本書のように語彙力に関するものから、エッセイ、文豪や歴史から学ぶ現代について記したものなど、多数の書籍を出版。
また、過去には大東文化大学やイギリスケンブリッジ大学やフランス国立社会科学高等研究研究院など、多様な場で学ばれた経歴もお持ちです。
そんな山口さんは、書籍や経歴からも多角的に物事を見られている印象を受けます。

そして本書には、社会を生きるすべての人に向けて知っておいたら便利な語彙を51個、楽しく学べるように載せています。
普段の日常生活で知っておいたら便利なものや使ってたら「おっ?」と一目置かれるようなもの、はたまた「実際に使うだろうか?」とクスっとしてしまうような高度な言い回しまで盛りだくさんです。
そのうえ語彙の説明が、漢字の成り立ちや使用されるようになった歴史的背景から記載されているので、本質的な意味を理解して実生活で使用できるのも本書の特徴だと思います。

現在就職活動をされている学生や新社会人、上司や目上の人と関わることが多い方や経営を志している方、語彙って難しそうだけど興味はある方など、楽しくかつしっかりと語彙力を学びたい方には見ていただきたい一冊です。
また、講演も行っているようなので実際にお話を聞ける機会もあるかもしれないですね。

語彙力がないまま社会人になってしまった人へ