落語家・立川志の春さんの著書『自分を壊す勇気 ~現状から一步踏み出したいあなたの背中を押す本~』。
イエール大学卒、元商社マンという異色の経歴を持つ志の春さんが、師匠にあたる立川志の輔さんの落語に初めて触れて衝撃を受け、思い切って転身されるところから一人前の落語家になるまでのお話です。
立川志の輔さんの落語を見て、「この人の弟子になる!」と決めた当時の志の春さんは、手紙を書いたり直談判したり、挙句の果てに会社まで辞められます。
結果的に入門を許されますが、そこからが本番。
ミスをしては怒られ、その度に反省する一方で、「私はこう思う」という思いも抱いていたといいます。
何度も何度も繰り返しているうちに気づかれたのは、「自分は、自分は」という、生まれてこの方こびりついたその考えを壊していくことの難しさ。
落語家の道を進んでいく中で、師匠や落語以上に自分自身と向き合って邁進されるお話です。
言いなりでも単なる上司部下でもない、師弟関係や弟子の学ぶ姿勢について、実体験を元に書かれた一冊です。
・新しい世界に飛び込む勇気が欲しい方
・なにかに挑戦しようとしている方
・現状が不満足ではないが何か心から打ち込めるものを探している方
といった方々にオススメです。