医学博士であおき内科さいたま糖尿病クリニック院長の青木厚氏の著書『「空腹」こそ最強のクスリ』。
一世を風靡したといっても過言ではないほどブームを起こした「16時間断食」について書かれた一冊です。
今までの常識を打ち破るところから本書は始まり、特に「1日3食を摂るという常識は間違っている」というのです。
空腹状態がいい理由は。体の中で「オートファジー」が起こるから。
オートファジーとは、古くなった細胞を空腹状態になることによって生まれ変わらせる仕組みです。
食後16時間ほど経過しなければオートファジーは活性化しないとのことで、この空腹こそが健康自体にも非常に大きな影響を与えているということが語られています。
16時間というとなかなか長い時間に感じますが、睡眠の時間も活用することでうまくサイクルを保つことができるとのこと。
「睡眠8時間+断食8時間」の16時間を保ち、その間は生野菜サラダ、ナッツ類、チーズ、ヨーグルトなら食べてもOKだそうですが、基本的に何も食べないで過ごします。
最初は週一回の実行から始めてもいいそうです。
ハードルも低く始められるので、多くの人に広まっていったのかもしれません。
この「16時間断食」は一部賛否両論があるようですが、人それぞれ体質もありますから、身体にあった健康法として取り入れてみてもいいかもしれませんね。
健康について考えるきっかけの本になると思います。