一般社団法人日本ショートスリーパー育成協会の代表理事を務める堀大輔氏の著書『出来る人は超短眠』。
帯にも「1日3時間以下睡眠」、「サブタイトルには1日45分~3時間睡眠で思考力とパフォーマンスが高まる」と衝撃亭な文言が並んでいます。
なんと著者は1日45分間睡眠(現在は30分間睡眠!)という超ショートスリーパー。
協会の運営、睡眠に関する書籍の出版や講演会を行っており、最近はテレビでも取り上げられているという話題の人物の一人です。
ただ、本書は短眠のコツやノウハウが書かれているというよりは、そもそもの睡眠の常識を疑うところから話が展開されていきます。
睡眠の”定説”はあるが”定義”はない、7時間睡眠は眠りすぎ、睡眠時間と睡眠不足は関係がない、など、一般的に常識と思われていることをまず根底からひっくり返されます。
言われてみればそうだな、と思うことばかりで、この段階で新しく鋭い知見を得られます。
そしてどうやって徐々に短眠の力をつけていくかというところが、後半の話となっています。
これは一般的な睡眠方法や夜や朝の過ごし方の本ではありません。
何が正解で不正解かは、専門家でもいろんな意見があるそうなので一概には言えませんが、この本は常識を疑い行動に移すというメッセージが随所に散りばめられています。
人生の大半の割合を占めるのは睡眠ですから、その新たな概念を知るのも教養として良いかもしれません。
もし短眠ができるようになれば、物理的に時間が生まれて仕事も趣味ももっとたくさん取り組めそうで、非常に魅力的ですね。
より人生の時間を効率的に使いたい、もっとたくさんのことに取り組みたい、そんな向上心溢れる人にオススメの一冊です。