
「自分なりに一生懸命やっているのに、評価されない」
「何が原因で仕事が滞っているのか、自分でもよく分からない」
仕事をしていると、こうした壁にぶつかることが多々あります。
その原因の多くは、物事を「感覚」や「感情」で捉えてしまっていることにあります。
今回ご紹介するのは、株式会社識学の代表・安藤広大氏によるベストセラー、『数値化の鬼 ── 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』です。
本書は、仕事から徹底的に「曖昧さ」を排除し、結果を出すための「数値化」のノウハウを説いた一冊です。
私たちはつい、「前向きに取り組んでいます」「精一杯頑張ります」といった言葉を使いがちです。
しかし、ビジネスにおいてこうした言葉は、人によって解釈が異なる「曖昧なもの」でしかありません。
本書が説く「数値化」の目的は、客観的な事実に基づき、誰が見ても同じ解釈ができる状態にすることです。
本書では、数値化を実践するための思考法を5つのステップに分けて解説しています。
特に重要なのが「変数」の考え方です。努力しているのに成果が出ない人は、この「変数」ではない部分(自分では変えられないものや、成果に直結しないもの)に時間を使っていることが多いと指摘されています。
「数字ばかり追うのは人間味がない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、著者はむしろ逆だと説きます。
数字という共通言語を持つことで、無駄な衝突が減り、チームとしてのパフォーマンスが最大化されます。
また、自分自身を数字で客観視できるようになれば、失敗しても「自分の人格」を否定することなく、冷静に「改善点(数字)」に向き合えるようになります。
『数値化の鬼』は、単なるハウツー本ではありません。厳しい現実を直視し、本当の意味で「仕事ができる人」へと脱皮するための哲学書です。
「数値化」という武器を身につけることで、あなたのキャリアはより確実で、迷いのないものに変わるはずです。