IT批評家、執筆家の尾原和啓氏の著書『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』。
30代を境目として、その価値観やモチベーションを感じる元の違い、そして生きがいについてまで言及している、今の時代を生き抜くヒントが書かれている一冊です。
30代以上を「乾いた世代」、30代以下を「乾けない世代」と表現をされていて、その違いが書かれています。
例えば、人の幸せは5つに分けられるといいます。
「乾いている世代」の幸せの源は目標の「達成」にあり、「乾けない世代」は「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」の3つの幸せをモチベーションの源泉とすることが特徴です。
また、「偏愛」が新しい価値を生み出すこと、自分の好きを「生きがい」にすること、など、今後の日本経済の中心となってくる現在の乾けない世代が、どのような特徴を持っているかを知ることができます。
いわゆる「Z世代」と呼ばれる世代の特徴にも近いものかもしれません。
単なるモチベーションの出処を知るというだけでなく、今後何に価値がついていくのかという世間の動きや、まさに乾けない世代の当事者は未来を考えるヒントに活用できる、そんな一冊です。