米国スタンフォード大学医学部精神科教授の西野精治氏の著書『スタンフォード式 最高の睡眠』。
数年前に話題になり、ご存知の方も多いかもしれません。
睡眠について古くより研究されており、多くの通説があります。まだ全貌がわかっていないといわれていますが、そんな中に一石を投じた本書は、改めて睡眠について、権威ある方より深く考察されている内容となっています。
よく言われているのは、レム睡眠、ノンレム睡眠の90分周期。
90分単位で睡眠時間を調整するということですが、本書では特にそれを推奨していません。
大事なのは「最初の90分」といいます。
そもそも日本人は「睡眠負債」を多く抱えていると最初に説かれています。
睡眠不足というよりは、睡眠負債という言葉を使われています。
負債を返済するように、睡眠の質を改善していく方法が様々書かれています。
通説が正しいかどうかを科学的根拠から論じられており、かつ実践的な内容で非常に勉強になる一冊です。
最初の90分、そして深部体温。
睡眠の質を上げるためのキーワードがいくつも出てきて、それらを意識した生活習慣にするだけでより良い睡眠が取れるかもしれません。
日中の生産性をより上げたい、短い睡眠だけど質を上げたい、そういった方々は必読の一冊です。