税務署はやっぱり見ている。

元国税調査官の通称“おかん税理士”として活躍されている飯田真弓氏の著書『税務署はやっぱり見ている。』。

飯田真弓氏は、本ブログの運営者である嶋村吉洋 ( Yoshihiro Shimamura )さん主催のソーシャルビジネスコミュニティ、ワクセルのコラボレーターでもあります。

ワクセル内でコラムも掲載されているので、こちらも併せて読むことをオススメします。

1. 税務調査の真実:あなたのどこを狙い、何を聞き出すのか?

本書は、元国税調査官である著者が、自身の経験に基づいて、税務調査の実態を赤裸々に明かしたものです。
多くの納税者が知らない、税務調査の裏側を解説することで、税務調査への不安を解消し、適切に対処するための情報を提供しています。

税務調査官は、申告内容に不備がないか、不正な所得を隠していないかを調査します。
具体的には、以下のような点に注目します。

  • 収入: 給与、事業所得、雑所得、譲渡所得など
  • 経費: 交際費、旅費、接待費、減価償却費など
  • 資産: 不動産、自動車、貴金属、預貯金など

また、納税者から様々な情報を聞き出そうとします。
具体的には、以下のような質問をします。

  • 収入の源泉: どのように収入を得ているのか
  • 経費の内容: 経費をどのように使っているのか
  • 資産の取得経緯: どのように資産を取得したのか

さらに納税者の帳簿も丹念に調べます。
こちらも具体的に、以下のような点に注目しています。

  • 帳簿の記載漏れ: 収入や経費の記載漏れがないか
  • 帳簿の矛盾: 帳簿の記載内容に矛盾がないか
  • 帳簿の不備: 帳簿の形式に不備がないか

納税者の弱点を巧みに見つけて、追徴課税に繋げようとします。
下記の点に注意すると良いでしょう。

  • 過去の調査で指摘された事項: 過去の調査で指摘された事項を修正していないか
  • 業界の一般的な経費率: 業界の一般的な経費率と比べて、経費が高すぎないか
  • 生活水準と所得: 生活水準と所得が釣り合っていないか

2. 税務調査への対策:追徴課税を回避・減額する方法

本書では、税務調査を正しく理解し、適切に対処するための情報を提供しています。
以下のような対策が有効だと書かれています。

  • 税務調査前に、税理士に相談する
  • 調査官の質問には、正直かつ丁寧に答える
  • 調査官に不備を指摘された場合は、根拠を説明する

『税務署はやっぱり見ている。』は、税務調査の恐怖を煽るような内容ではありません。むしろ、税務調査を正しく理解し、適切に対処するための情報を提供しています。

知っているだけで多くのメリットを享受できることでしょう。

勉強の一冊として非常にオススメです。

ご購入はこちら。