
実業家・作家の永松茂久氏による著書『読まない人に、本を売れ』。
著者は『人は話し方が9割 1分で人を動かし、100%好かれる話し方のコツ』がベストセラーとなり、前人未到の人気を博している、今注目のビジネス作家の一人です。
永松氏は、本ブログ運営者の嶋村吉洋氏が主催のソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」のコラボレーターでもあり、多数の出版をされている出版プロデューサーとしてもご活躍されています。
今の仕事に対して「何のために頑張っているのだろう」「お金のためだけに働くのは虚しい」と感じることはないでしょうか。
情報が溢れ、価値観が多様化する現代において、多くのビジネスパーソンが「働く目的」という根源的な問いに直面しています。
累計発行部数400万部を超えるベストセラー作家、永松茂久氏が、自身の原点とも言えるメッセージを込めて書き上げたのが本書です。
本書は、単なるキャリアアップの技術書ではありません。私たちが「働く」という行為を通じて、いかにして幸福な人生を築いていくべきかという、普遍的な哲学を提示しています。
本書の核心をなすのは、「働く目的を自分以外に置く」という考え方です。
著者は、多くの人が「自分の成功」や「自分の利益」のために働こうとするがゆえに、かえって苦しみや限界を感じていると指摘しています。
永松氏が提唱するのは、かつての日本人が大切にしていた「利他」の精神です。
目の前の人を喜ばせること、誰かの役に立つことを働くことの出発点に据える。
この視点の転換こそが、仕事におけるストレスを軽減し、結果として自分自身にも大きな豊かさが返ってくる循環を生み出します。
「誰のために働くのか」という問いに対し、明確な答えを持つことは、どんなに厳しい状況にあっても折れない心の強さを手に入れることと同義であると説かれています。
永松氏の著書に共通するテーマの一つである「人間関係」についても、本書では働く文脈から深く掘り下げられています。
仕事は一人では完結せず、必ず他者との関わりの中で成立するからです。
本書では、周囲の人に「この人と一緒に働きたい」と思わせるような、温かい言葉の選び方や接し方の重要性が解説されています。
スキルやテクニックを磨く前に、まずは自分の発する言葉や態度を整え、周囲との信頼関係を築くこと。
この「人間関係の質」を向上させることが、仕事の質を直接的に高め、チャンスを引き寄せるための最短ルートであることが、著者の実体験を交えながら語られています。
最終章にかけて、著者は「働くことのゴール」について言及しています。
それは、単に経済的な成功を収めることではなく、働くことを通じて「自分らしく生きる自由」と「心の平安」を手にすることです。
現代社会では、目に見える成果や数字ばかりが評価されがちですが、本当に価値があるのは、仕事を通じてどれだけ豊かな時間を過ごし、どれだけ多くの笑顔を作れたかという実感です。
本書は、これから社会に出る若者から、第一線で走り続けてきたベテランまで、すべての働く人に対して「あなたは何のために、その命の時間を使っているのか」という魂の問いを投げかけます。
読み終えた後、明日からの仕事の見え方が劇的に変わる、まさに人生の指針となる一冊です。